霜月伊呂波御戯(しもつきいろはのおたわむれ)
開催日 2017年3月12日(日)
春画の世界をモチーフにしたオリジナル詩の朗読と、 三味線演奏のコラボレーションでお届けする、艶舞台。
2016年11月の京都初演作品の東京公演として、 お届けいたします。
演目:霜月伊呂波御戯(しもつきいろはのおたわむれ)
出演:古屋利幸(朗読) 野中智史(三味線演奏)
「春詩」へのご案内 男女の性愛場面を描いた浮世絵『春画』は、海外を始め、 国内でも大々的な企画展が催されるなど、近年、改めて 脚光を浴びています。構図や状況設定などに斬新且つユ ニークな趣向が凝らされた『春画』は、豊かな創造力と 精緻な表現技術から生まれた芸術作品として、高く評価 されています。 男女の情交にフォーカスしたその世界を、現代の寝物語 に再構築し、聞き手の体験とシンクロする言葉の連作で、 人間の業と情愛の物語化を試みる、それが『春詩』です。 『春画』の絵図の中に記された書き込み(詞書)の制約 から解放され、濃密な表現で、聞き手の憧れや妄想を満 たしながら、同時に恋愛の悲哀と本質に迫るオリジナル 作品です。 自在な音色で艶やかさを引き立てる野中氏の三味線演奏 とともに、日常をひととき忘れ、色情に染まる言葉の海 原に身を委ね、自ら重ねた夜と再会いただけましたら幸 いです。 古屋利幸
<出演者プロフィール>
古屋利幸(こや・としゆき) 作・朗読 身近なエネルギーから放たれるメッセージを言葉に翻訳 する「代弁詩」のつくり手。全国を巡りながら創作活動 を行う旅する詩作家。クリスタルボウル演奏家とのユニ ット『音浴ヒーリングツアー22C』、リアルBARでのオ ーダー・メイド・ポエムのイベント『言の葉BAR』、真 昼の禁断フリートーク『言霊エステ/よわねこ実験サロ ン』主宰。「人生に花と美を」をテーマに、各地で表現 活動に取り組む。
野中智史(のなか・さとし) 三味線演奏 幼少期より三味線を習う。20歳より、京都東山にある三 味線製造販売「今井三絃店」三絃師・今井善一氏に師事。 三味線職人の見習いとして、三味線製造(主に棹)を学 ぶ。合わせて、三味線のつくり手・弾き手から見た三味 線話や実演を含めた公演活動を行う。三味線の体験教室 や若手演奏者との演奏会など、さまざまなイベントや催 しを通じて、三味線の魅力を現代に伝えている。