投稿日:2016年3月29日
umu-waka Exhibition 2016 粒子
2016年3月25日(金)〜27日(日)
11:00〜19:00 ※最終日18:00終了
今回の染めは不思議でした。いつもは染めたい色が、自身のもうひとつの角膜に「一色」が「一光」で写るのですが、今回は、いつもとは違って、「もう一つの色」を伴って2色、3色となり、角膜の画面に映し出される。
「どう染めようか?」そのせいか、「YES」という色が生まれない。良い色であっても「YES」と言えない自分がいたので、時をずいぶんと必要としました。そして、生まれた色達は、曖昧なようで、それでいて、自身の個性を強く光らせる。また際立った個性の色達、全ての色が集合体となると、より力強く、美しく、生きい出す。協調というよりも、多様受容の協奏曲。自身の中にある複数の粒子の交合は、新しい時代を描き出す。時代の流れが、そして有り様が、変わって行くことを色が伝えているようでした。
また、今回は新たに、竹の繊維で織られたストール布地ができあがり、色のニュアンスが増えました。
多次元的なドアが開かれたような色の顔ぶれです。更に白泥染めの洋服も初お披露目。
2016年、umu-wakaの新しい顔へようこそ、お越しくださいませ。若多良
【umu-waka】
日本伝統工芸士・大島紬染色家・生多良(うむたら)と色彩師・若山真由美の稀な出会いから生まれたumu-waka
1300年の歴史ある日本伝統文化、大島紬ならではの技、白泥染をはじめ、その経で染め上げたストールの色は300色以上。
心の輪郭を写し出す生多良の色と、色彩師・若山真由美の生みだす美しい色名、色言葉をお楽しみ下さい。