投稿日:2016年2月23日
安斉重夫展 「鉄による宮沢賢治童話の彫刻」
【神楽坂=本の街 レラドビブリオテック参加企画イベント】
2016年2月9日(火)〜21日(日) ※月曜定休
11:00〜19:00 ※最終日17:00終了
作家在廊日:9日(火)(※OPEN〜15:00まで在廊)
13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)( ※土、日はOPEN〜17:00まで在廊)
賢治の心を、鉄のアセチレンガスの溶接によって作品にしました。童話の世界から沢山の人、動物、植物が鉄の形で現れています。
写真の作品は宮沢賢治の童話『どんぐりと山猫』から、森のどんぐり達が「自分が一番えらいんだ」と言い争いをしている姿を作品にしたものです。山猫は毎年のように繰り広げられるこのどんぐり達の争いの仲裁に、ほとほと手を焼いておりました。
今年は小学生の金田一郎君にその裁判の立ち会いを頼んだのでした。
さて、この作品は全て鉄のアセチレンによるガス溶接で作られております。
私は、鉄を素材として使い始めて、40年近くになりました。年を経るに従って、ますます鉄が好きになってきました。鉄はやがて錆びて朽ち果てて行きます。まるで私たち人間の様です。この錆びた鉄も美しいものです。
実は鉄は私たちの体には絶対に欠かせない要素です。空気中から酸素を取り出して、体の隅々に運んで行くのは、まさに鉄なのです。鉄は昔々、宇宙のどこかで、星が生まれやがて滅んでいったその過程で作られたものなのでした。その意味で、私たちと宇宙は一体なのだと感じています。その感覚のなかで私は作品を作っています。
◼︎Coming Soon…